こんにちは、海外ドラマ大好き歴約20年のハムティティです。
今回は「POSE」シーズン1を紹介します。
この作品はアメリカのケーブルテレビ局・FXにて2018年から放送されていたテレビドラマで20215月にファイナルシーズンである第3シーズンが放送開始されています。
製作は『glee/グリー』や『アメリカン・ホラー・ストーリー』などを手掛けたライアン・マーフィー、ブラッド・ファルチャック、スティーブン・キャナルス。
1980年代のニューヨークを舞台に、ボールカルチャーを通して、アフリカ系・ラテン系LGBTQコミュニティを描いています。
製作を手掛けたライアン・マーフィー自身もゲイという事で、LGBTQの現状を描くことで、周囲への理解を深めようとなさったんですね。
筆者がこの作品を観たきっかけはライアン・マーフィーの作品だったから。
いつもライアンの作品にはLGBTQが絡んでいますが、今回は全面ですね(@_@。
彼の作品は結構好きで、筆者自身もLGBTQには理解ある人間です。
彼・彼女らの痛み・苦しみは痛いほどよくわかるので、感慨深いものがありました。
そんな中でも協力しながら必死に生きていく姿がなんとも誇らしかったです!
目次
「POSE」はこんな人にオススメ
・LGBTQの作品を観たい
・1980年代のファッションに興味がある
・ダンサブルな作品を観たい
・短編の作品を観たい
「POSE」の評価
気になる「POSE」の評価をIMDb(インターネット・ムービー・データベース)にて調べたところ、
引用:IMDb
8.6との高い評価でした。
LGBTQを取り扱っている話なので、受け付けない人も中にはいると思うので、意外に評価が高かったのでちょっと驚きです。
ハムティティのおすすめ度 4.5 / 5 点
「POSE」のキャスト
・ブランカ(MJ・ロドリゲス)
・ハウス・オブ・エヴァンジェリスタのマザー
・ハウス・オブ・アバンダンスにいたがエレクトラと対立し、独立する。
・デイモン・リチャーズ(ライアン・ジャマール・スウェイン)
・ゲイであることが両親にバレて、勘当される。
・ハウス・オブ・エヴァンジェリスタのダンサー志望のゲイの若者
・路上でダンスしている所をブランカが見かけ、「彼には才能がある」と引き抜く
・エレクトラ(ドミニク・ジャクソン)
・ハウス・オブ・アバンダンスのマザー
・女王様のような性格で、体格といい性格といい他を圧倒させるオーラがある
・「ボール」では、ほぼ毎回勝利を収めている
・エンジェル(インディア・ムーア)
・ハウス・オブ・エヴァンジェリスタの一員で、一番の美貌を持つ
・生活の為、娼婦として働いていたが、そこで妻子持ちの白人男性スタンと恋に落ちてしまう
・スタン・ポーズ(エヴァン・ピーターズ)
・エリートサラリーマンで妻子持ちだが、エンジェルに恋してしまう
・奥さんのパティにはプレゼントなどで必死に隠そうとするが、、、。
・パティ・ポーズ(ケイト・マーラ)
・スタンの妻
・プレイ・テル(ビリー・ポーター)
・「ボール」で司会進行を務める、盛り上げ役
・「ボール」ではマザーを目指す者が多い中、彼は「ファザー」と呼ばれている
・リル・パピ(エンジェル・ビスマルク・クリエル)
・ハウス・オブ・エヴァンジェリスタの一員
・陽気な性格
・薬を売って生計を立てている
「POSE」のあらすじ
1980年代のアメリカ・ニューヨークを舞台に、ファッションとパフォーマンスを競うコンテストである「ボール」に青春を懸けるLGBTQの若者たちを描いた群像劇である。
引用:wikipedia
「POSE」のココが見どころ👀
LGBTQの世界
今までLGBTQを取り上げた作品は多数観てきましたが、今回ほど当事者が多数出演した作品はなかったでしょう。
主要キャストは皆トランスジェンダー、総勢50名のトランスジェンダー俳優が起用されているそうです。
製作者であるライアン・マーフィー氏自身もゲイであることを公表していることから、当事者の気持ちを理解されている。
大変申し訳ないが、今まで観てきたLGBTQ作品のほとんどは、演者が当事者でないので、裏の顔を知っている視聴者側の意見としては、「ちょっと感情が入ってこない、、、」というのが正直な感想。
もちろん当事者が演じている作品もあるのでそれらは該当しませんが、やはり当事者が演じないと、深ーく根強い悩みや恐れを演じきれないと思います。
当事者が演じるからこそ共感できるというのは正直あります。
LGBTQとして生きていく事がどれだけ大変な事なのか当事者でなければわかりません。
別になりたくてなっているわけではない。
毎日が苦しい。
そこを理解してほしい。
今作では性別適合手術や、ホモフォビア(同性愛嫌悪)、トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)、エイズ、両親へのカミングアウト、社会からの軽蔑などなど、多くの問題を取り上げています。
恐らく演者も通ってきた道を表現しているので、リアルな悩みの声として観て欲しいと思います。
ライアン・マーフィー氏が今作の制作にあたり、「ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じる時代はもう終わり。ハリウッドで働きたいと思いながらもなかなかチャンスを得られない人々に、より多くの機会を提供する時期だ」と発言しています。
今作で歴史が変わる予感(@_@)
「ボール」って何?
今作の舞台は80年代後半のニューヨーク。
ニューヨークの片隅にあるダンスホールで毎週末行われていたのが「ボール」です。
「ボール」とは、ファッションショーとダンスを合体させたようなコンテストの事で、マザー率いる”ハウス”のメンバー達が、その日のカテゴリーに沿って、衣装を身にまといヴォーギングと呼ばれるダンスを披露する事です。
結構これが独特の世界で、激しいダンスを披露するわけでもなく、ファッションショーのようなウォーキングをするわけでもなく、ポーズを決めながら少しダンスを取り入れる感じです。
観ているとヘンテコリンなダンスが多い、、、。
審査員がいて、その場で審査員が一人10点満点で評価し、それぞれのハウスで優勝を争う!それが「ボール」です。
特に80年代と言えばまだまだLGBTQなんて世間から理解されていない時代。
自己表現が出来る場はこの「ボール」だけのようなもの。
ここを心の拠り所としていて、それぞれがこの場に人生を捧げていました。
一つ疑問だったのは毎回派手な衣装を身にまとっていたが、衣装代は、、、?
エバンジェリスタ VS アバンダンス
この物語の主となっているのは、ボールでのエバンジェリスタ VS アバンダンスの派閥争いです。
実力も名声も常に上のエレクトラ率いるアバンダンス。
一方まだ立ち上げたばかりのブランカ率いるエバンジェリスタ。
いつも勝つのはアバンダンス。
特にエレクトラが女王に君臨していて、美も兼ね備えているのでなかなか手ごわい。
ブランカは美もほどほどなので、一人ではなかなか勝てない。
仲間達を比較しても、アバンダンスはなかなか腹黒い連中が揃っている。
唯一の弱点はエレクトラが横暴な為、結束力がない。
そこをエバンジェリスタは結束力でアバンダンスにつけいってくる感じです。
ブランカのハートが筆者は好きな所です。
血が繋がっていなくても本当の家族として扱っている。
そんな結束力がエバンジェリスタにはあります。
最後はもちろんアバンダンスはボロボロでエバンジェリスタの優勝!
本物のマザーとして生きるブランカ
トランスジェンダーとして生きていたブランカ。
現状では母になることは出来ないが、ハウスの”マザー”として生きる事を決意し、ハウスのメンバーを本物の家族としてみていた。
家族って血が繋がっているだけが家族じゃないというのがまじまじと伝わる内容だった。
デイモンなんかは両親にゲイとバレたことで一発で勘当される有様。
家族ってなんだって思う。
人の為に本気になって動いてくれる・支えてくれるのが本当の家族なんだって思わされた。
この作品はその絆を深く考えさせてくれる良き作品となっています。
テレビ賞を多数受賞!
この作品は多数の賞を獲得しています。
ブランカ役のMJ・ロドリゲスはトランスジェンダー女性として初めてエミー賞主演女優賞にノミネート。
プレイ・テル役のビリー・ポーターも同性愛者であることを公表している俳優で初めてエミー賞主演男優賞を受賞。
他にも多数のテレビ賞を受賞しています!
この作品は歴史的快挙を成し遂げた作品と言っても過言ではないですね!
「POSE」を視聴するなら
この作品はNetflixにて視聴出来ます。
料金プランは以下のようになっています。
プラン | 料金 | 画質 | 同時視聴できるデバイス数 |
ベーシック | 990円 | SD(標準) | 1台 |
スタンダード | 1,490円 | HD(高画質) | 2台 |
プレミアム | 1,980円 | UHD 4K(超高画質) | 4台 |
注)他の動画配信サービスのように無料期間はありません。
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